ケニア山バティアン峰ネリオン峰1⃣/₄経緯編 17.12.27-18.1.3

2011年8月16日

ケニア山レナナ峰(4985m)の帰り。「何あの山?」

ガイド・モハメドは言う。

「あれはケニア山で一番高いバティアン峰とネリオン峰だ。あそこはロープを使ってクライミングしないと登れない」

当時、ボルダリングすら経験がなかった。

2013年8月

協力隊から帰国後、教えてもらう機会があり、なんとなくいつか登れたらいいなぁと、クライミングを始めた。

たくさんの人から、少しづつ教えてもらった。

2014年10月12日

芦別岳夫婦岩でルートは完登したものの時間かかりすぎで星空懸垂7回、ロープを結んでいる間だけでも15時間。

相方に迷惑かけまくり。足も軽度凍傷となる敗退。

練習に時間を要する分野だと痛感する。

2015年4月

津別へ転勤し、クライミング環境は悪化。山とスキーの他に、クライミングを続けるのは少し大変。

車で走って泊まって、疲弊を感じることも少なくなく…。

でも平日週1回の人口壁はなんとか継続。

硬式の社会人野球をやめたことで、沢登りをするようになった。

景色には圧倒されたし、沢の経験は重要であった。

クライミングを始めなければ、やらなかったと思う。

2015年秋

フリー中心のままではケニア山に繋がらないと感じ始めた。

カムを購入し、A藤氏にクラック入門。

徐々にカムを使ったクライミングに重きを置く。

2016年

道東には知床がある。クライミングも扱えるようになったことで、幅が広がった。

それにしても、ケニア山。登攀グレード以上に、相方探しのグレードが高すぎる。

皆、興味は示すので、「じゃあやろう」と言うと「いや、行くのはちょっと…」

2017年8月10日 山梨県北岳バットレス。

2017年9月2日 芦別岳夫婦岩北西壁

ケニア山の前にリベンジが必要だと思ってた。

夜、ユーフレ小屋でそんな話をしていると、ケニア山に行ってもよい人が2人も現れる。

この時初めて「いや、行くのはちょっと…」と、ならなさそうな手ごたえを感じた。(後に4人となり、諸般の事情で2人にはなったが)

動き始めてからいなくならないか、不安ではあったけど決めた。

「今年やろう」

決めたら準備あるのみでした。残り3か月半はあっという間。

逆算して、できる限りの準備はしようと思ったし、実際したつもりです。

2017年12月25日 ケニア首都ナイロビ、ジョモ・ケニヤッタ国際空港。

もはや、声をかけた人も多く、経緯も時間経過も長すぎで、

「さあ冒険の始まりだ」と意気込む、今回乗ってくれた相方の隣で、

長すぎる冒険の終末を感じていたのでした。

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