
前日に車デポ。
至高の1本を求めて、撃沈し、そのうち当てるであろう1本により感動する過程の昔話となることを、この時はまだ知らない。笑
12月31日。


4日間の予定だというのに、板が合わない、〇〇がつかないなど、ずっとやっているふたり…


先行者のトレースあり。



コマドリ沢の尾根に上がるまでずっとシールで行けた。

荷物も重くペースが上がらない。大休憩。


コマドリ沢トラバース。シール外す。雪がついていて、全く斜度は感じない。
この山行、数少ない滑走となることをこの時はまだ知らない。





メンバー疲労でまったくペースが上がらなくなってしまい、戻ってステップ切ったり、工作することに…
今回、重量級のパウダー板で来てますよ!笑
1月1日、元旦。

新年あけましておめでとうございます。

結局登りきったところで幕営。風を心配したがなんとかなった。

トムラウシが似合うフクロウさん。

お目見え。





視界悪化。気温も相当に低く、GPSの電源は落ちるわ、さすがトムラウシという天気。

久々に冬のトムラウシ。

ここまでは普通の山行よね。

しかしここからは違う。

正月の三川台。

感動しました。


そして、


うっすら地平線の黄金ヶ原へGO!

視界が乏しいのが悔やまれる。

見えないし、風も当たらないため、良いんじゃね?ということで黄金ヶ原ど真ん中に幕営。



チラチラ見える景色が素晴らしかった。



Y本氏。永遠に出てくる荷物。
ガーミンの説明書の冊子を持って、正月の黄金ヶ原を越えた最初の人物であろう。
1月2日。

視界無し。

停滞とする。

でもなんだか楽しくて、あっという間に時間は過ぎた。
1月3日。

3泊目は寝袋も濡れていて寒かった。結局視界回復せず。

この先は雪が深すぎて全く滑れない。途中でシールをつける。

完全に腰ラッセル。雪が重く、一歩一歩板が出てこない最悪のやつです。ストックも全部入る…。東北のよう。

黄金ヶ原に閉じ込められるわ!笑
こんなに長い区間、腰ラッセルしたのは人生初です。
私、長身な方にもかかわらず、時々胸までですよ。良い経験しました。


黄金ヶ原を越えても状況は全く変わらず、地獄。

当然、怖すぎて1ミリも斜面に入りたい気持ちは起きない。
尾根上でも斜度あるところは警戒した。

どこまでもみっちり。

中尾山P。ピークまで腰ラッセル。

下りも板刺さって滑れません。笑


雪は深いが、枝も埋まり切っておらず、引っ掛かり、危険すぎる。



オシャレな飾り棚発見!

途中、林道崩壊箇所で川の淵に落っこちてかなり濡れる…。自身大幅ペースダウン。
長すぎる林道に入り、やっつけ仕事モード。


夜中0時着。…極寒の大雪山4日目にして、この日17時間行動。
車についてだいぶ暖かいと言っていたら、まだマイナス11度。1日何度で行動していたのでしょう…。
身体の調子悪く、だいぶ低体温でした。
4日間で29.6km。
ただ歩くだけなら速いですが、あくまで「斜面を探して見て滑る」という目的だとなかなか難しい。
至高の1本という面では撃沈でしたが、やることをやることが大切で、そのうち当てるであろう1本により感動する為の過程の昔話となったはずです。膝もなんとか大丈夫そう笑
見た景色と経験は貴重で極上の正月山行でした。