⑥トムラウシ山-三川台-黄金ケ原-中尾山2024.12.31-2025.1.3

前日に車デポ。

至高の1本を求めて、撃沈し、そのうち当てるであろう1本により感動する過程の昔話となることを、この時はまだ知らない。笑

12月31日。

4日間の予定だというのに、板が合わない、〇〇がつかないなど、ずっとやっているふたり…

先行者のトレースあり。

コマドリ沢の尾根に上がるまでずっとシールで行けた。

荷物も重くペースが上がらない。大休憩。

コマドリ沢トラバース。シール外す。雪がついていて、全く斜度は感じない。

この山行、数少ない滑走となることをこの時はまだ知らない。

メンバー疲労でまったくペースが上がらなくなってしまい、戻ってステップ切ったり、工作することに…

今回、重量級のパウダー板で来てますよ!笑

1月1日、元旦。

新年あけましておめでとうございます。

結局登りきったところで幕営。風を心配したがなんとかなった。

photo by yukie

トムラウシが似合うフクロウさん。

お目見え。

視界悪化。気温も相当に低く、GPSの電源は落ちるわ、さすがトムラウシという天気。

久々に冬のトムラウシ。

ここまでは普通の山行よね。

しかしここからは違う。

正月の三川台。

感動しました。

そして、

うっすら地平線の黄金ヶ原へGO!

視界が乏しいのが悔やまれる。

見えないし、風も当たらないため、良いんじゃね?ということで黄金ヶ原ど真ん中に幕営。

チラチラ見える景色が素晴らしかった。

Y本氏。永遠に出てくる荷物。

ガーミンの説明書の冊子を持って、正月の黄金ヶ原を越えた最初の人物であろう。

1月2日。

視界無し。

停滞とする。

でもなんだか楽しくて、あっという間に時間は過ぎた。

1月3日。

3泊目は寝袋も濡れていて寒かった。結局視界回復せず。

この先は雪が深すぎて全く滑れない。途中でシールをつける。

完全に腰ラッセル。雪が重く、一歩一歩板が出てこない最悪のやつです。ストックも全部入る…。東北のよう。

黄金ヶ原に閉じ込められるわ!笑

こんなに長い区間、腰ラッセルしたのは人生初です。

私、長身な方にもかかわらず、時々胸までですよ。良い経験しました。

黄金ヶ原を越えても状況は全く変わらず、地獄。

当然、怖すぎて1ミリも斜面に入りたい気持ちは起きない。

尾根上でも斜度あるところは警戒した。

どこまでもみっちり。

中尾山P。ピークまで腰ラッセル。

下りも板刺さって滑れません。笑

雪は深いが、枝も埋まり切っておらず、引っ掛かり、危険すぎる。

オシャレな飾り棚発見!

途中、林道崩壊箇所で川の淵に落っこちてかなり濡れる…。自身大幅ペースダウン。

長すぎる林道に入り、やっつけ仕事モード。

夜中0時着。…極寒の大雪山4日目にして、この日17時間行動。

車についてだいぶ暖かいと言っていたら、まだマイナス11度。1日何度で行動していたのでしょう…。

身体の調子悪く、だいぶ低体温でした。

4日間で29.6km。

ただ歩くだけなら速いですが、あくまで「斜面を探して見て滑る」という目的だとなかなか難しい。

至高の1本という面では撃沈でしたが、やることをやることが大切で、そのうち当てるであろう1本により感動する為の過程の昔話となったはずです。膝もなんとか大丈夫そう笑

見た景色と経験は貴重で極上の正月山行でした。

目次