AM4:00スタート。
唯一の滝。しかし、これをやる余裕はなく、巻く。
デルタルンゼ。
中央リッジの壁。
11:30 沢筋から、そのひとつ隣のリッジへ取りつく。
何ピッチとなるのか、何時間かかるのか。そもそも登り切れるのかすらわからないクライミングが始まった。
均等して斜度があり、休めそうで休めない斜度が続く。取りついて以降はここのリッジ上が唯一のハーケン。位置的に不自然で、冬季用のものと思う。
2ピッチほど悪く、非常に時間がかかった。
聞いていた通り、岩は信用ならない。積極的に木を使う。
日が暮れる。一時、大きな音と共に雨が降ってきた時には少し絶望した。
頂上直下、両サイド切れ落ちた素晴らしいリッジに驚いた。地図ではわからなかった。
最後は、本当に奇麗に山頂へ抜ける素晴らしいピッチ。ここはフォローでも感動した。
21:12登頂。計8ピッチ+α
やり切った。日々のクライミングはこういう瞬間のためにやっていると思えた。
帰り、翌日の天気予報が好転、登山道で3時間野宿し、翌朝撤収。途中まさかの登山道を間違え1時間ロス。
29日9:00着。
クライミングの分野は、気をつけないと、過去の偉人達のトレースに終始してしまう。
何ピッチになるのか、どのくらい難しいか、何時間かかるのか、そもそも行けるのか…。
ドキドキしながら、ルートを選びながら進むという正しい遊びをした気がした。
思い出に残る山行となった。