この秋行ってきました。的なものではなく、11月中旬の出来事です。笑
2022年11月13日(日)~4P sickle ledgeまでのFIX
0P。PINE LINE。
最初のピッチはお願いして行かせてもらった。(以降、基本交互にリード)
とにかくここまでが長かった。
1P。左上するnot recommendedルートを選択。
2P。リード。
3P。前回はここでミスの代償を払わされた。
ピトンスカー。と言っても、おそらく登られすぎて、今はカムの形に岩が変形していると思われる。そのため、思ったよりしっかり決まることが多かった。
4P。リード。出だしの信用ならぬオフセットのプロテクション、慣れぬ振り子等、予想通りいろいろ苦戦。
2022年11月14日(月)~4P Sickle ledgeまでの荷揚げ
翌日の5・6Pリンクを視野に、4P終了点の一段上のボルトまで荷物を上げた。
あとは登るだけでした。
2022年11月15日(火)壁内1日目~Dolt tower
私は前々日、前日の下痢でこの日は終日絶不調。(おそらく相方と一緒になってお肉食べ過ぎた)
出だし、ユマール始めてからヘルメット忘れに気づき相方に取って来てもらう。余計に消耗させてしまった。
5-6P 相方リード。
6Pの終了点を見誤り、最後苦戦するも何とかする相方。
7P。とにかく体調不良でしんどい1日だった。服装を見誤り汗だく。振り子の連続と奥まったクラックに、応用力なさを発揮し2時間コース。現地で数日フリーでもやって岩慣れしていれば、もう少しA0等、登りやすかったのかもしれない。(いきなり突撃)
待ち呆ける相方。
8P。Stoveleg Crack。
9P。リード中になぜか左手用アッセンダー落下。この後、山頂までユマール時、片手はマイクロトラクションとなる。笑
以降、ワイヤーゲートのビナに重要装備をかけることをやめ、ロックビナを使うことにした。
ただでさえ、しんどい1日にとどめを刺しに来る出来事だった。笑
10-11P 元気な相方リンクしてDolt towerへ。上部では苦戦の様子。4番サイズが長く続くので注意が必要。60mロープが一杯まで出る。ビレイしていて、若干短いホールライン側のロープが本当に余剰がなくて少し焦った。
今回、自分にはもったいないレベルの強力な相方を迎えたことが、全編に渡って効いたと思う。本当に感謝です。
2022年11月16日(水)壁内2日目~El cap tower
Dolt towerは、がちゃがちゃした棚です。
後ろにいたアメリカ人サムパーティ。非常に良い人達。ポータレッジ持参。以降別パーティは全くおらず。
これで計2日登ったことで、岩の感じや気候がわかってきて、服装調整。
今回登攀中、待ち時間はほぼなく(サムパーティのKing Swingを短時間待機しただけ)、自分たちのペースで登り、自分たちのペースで泊まる場所を決めることができた。
12P。リード。起きてからは体調回復。この日以降は通常営業。(だからといってペースが上がることはない)
そして、足すっぽ抜け普通にフォールする。笑
ロワーアウト中。
13P。地元にあれば、ぜひフリーで登ってみたい面白そうなピッチでした。
このアンカーの次が14P、ほぼフリーでEl cap towerまで。
素晴らしい棚です。
15P、Texas Flake FIX。相方リード。El cap towerのビレイ点からだと、フレークまでが意外とややこしく、ロープが屈曲する。フレーク入口に立派な2点ボルトがあるので、ビレイ点はこれを使うべきだと思った。ここからビレイすれば、フレーク中間部のひとつのボルトは理にかなった場所にあるように見える。
広々快適~。
前半戦の疲れを癒す、良き夜でした。
11月17日(木)壁内3日目~Camp4
El cap towerは快適な棚ですが、すぐ真上にたんまり瓦礫がのっている。この石落ちてきたらやばすぎる…
16P。ボルトラダー。
長身の自分リードの番でちょうどよかった。
思っていたよりボルト間隔は短く、フィフィかけたまま、次のボルトに手が届いた。(身長183cm)
しかし、ボルトラダーからBoot Flakeのクラックに入るまでのプロテクションに難があり、オフセットナッツで身体を上げた。
サムパーティのKing Swing見学。
17P。いざ出陣。自分はフォロー。
5回くらいで隣のクラックへ移ることができた。強い相方。
17P、King Swingフォローのロワーアウト。ビレイしながら、楽しみにしていた。長めの60mのはずだが、けっこうロープが足りないので振られることになる。
18P-19P前半までリンク。怖かった。(ただの高所恐怖症)
頂点のボルトから、ロワーダウンしてもらい左下の終了点へ。
次のトラバースピッチ。
19P後半-20P。リンクしてCamp4まで繋ぐ頼もしい相方。
かなり横にトラバースしてからの20Pパートの登攀となるため、安全を考えれば19P後半の終了点で一度ピッチを切っても良かったと思う。
フォローは、見た目通りユマールに難あるピッチで、途中から、ビレイに変更をお願いした。ロープスタックのトラブルの話も聞くので、最初からフォローをビレイするスタイルでトラバースするのが良いと思う。
ホールバックは19P前半の終了点に残置。
21P。自分がリードの順番であったが、そのまま相方に行ってもらい、翌日の22Pグレートルーフのリードを譲ってもらった。
今回、特にやりたいピッチもなかったのだが、Great Roofを見るとぜひやりたくなった。ちょうど著名なピッチに自分のリードが回ってこなかったので、思い出的にも良かった。
21P終了点から19P前半終了点にある、荷物を取りに行き(55m)荷揚げ。途中のcamp4にホールバックを下ろす。ホールバック側の相方と連携上手くいかず難儀したが、結果的にはなんてことはない作業でした。
途中、テンションのかかったロープに入る場面があったが、マイトラだと入れない。念のため持ってきていたタイブロック使用。今回、持ってきている予備装備まで、ほぼ全部使った山行でもあった。笑
Camp4広いものの、傾いた棚で快適ではない。相方、不安定な足場に芸術作品を構築して寝る。
(画像多数使用→arigatou picture by hazuki)